「…で、なんで松坂は恋がしたいの?」
「いやー、お前が“月光の姫”について聞いてくるから色々考えてたら結論的にそうなった。」
「なるほど。因果関係は見いだせないけど、分かったよ。」
松坂が力強く頷いたのを見て、またラーメンを口に含む。
…その月光の姫に先週も会って、今日も会う予定だなんて言ったら松坂どんな反応するんだろう。
『俺も会わせてくれ!!』ってうるさそうだな。やめよう、めんどくさいから。
「それでお前が月光の姫について知りたがってたからちょっとだけ噂を調べたぜ!」
「…ありがとう」
いらない気遣いだとは思ったけれど、沙月についてはちょっと興味があったから静かにお礼を言う。
「同じクラスに雪花 実夏(ユキハナ ミナツ)っていう子がいるじゃん?」
「ああ…自己紹介の時に『春夏秋冬のどの季節かよくわからない名前』って自分で言ってた子?」
「そうそう、それでその子が若宮沙月と小中高と同じ学校なんだって。」


