今夜、君に月をあげる。







トーストを食べ終えた僕は、のそのそと立ち上がって顔を洗いに洗面所へと向かう。



ついでに服も着替えよう、と着替えも持っていった。



バシャバシャと冷たい水で顔を洗うと、ぼんやりした頭がすうっとスッキリしてくる。




それと同時に、昨日のことが鮮明に思えてきた。



…沙月が前に言っていた、学校には口止めを頼んでるって。



もちろん、沙月の両親も口を割らないだろう。



だから、きっと僕は沙月の行方は永遠に確証は持てない。



もしかしたら、は証明されないままだ。



モヤモヤするけれど、それが沙月が望んだことなら仕方がない。




着替えに袖を通して、背筋を伸ばす。