今夜、君に月をあげる。








「────…10!9!8!」




会場全体でカウントダウンをする。




あっという間にプログラムの開演時間になった今は、目を瞑りながらレジャーシートに寝転がっていた。




期待でドキドキした胸に任せているからか、カウントダウンにも力が入る。





「7!6!5!4!」




そんな僕よりも嬉しそうにしているのが隣の声だけで伝わってくる。




でも、相当僕もワクワクしているからお互い様だ。




「3!2!1!0!」




0の掛け声と共に目を開く。



待ちに待った星空へと焦点を合わせた瞬間、思わず声が溢れていた。



「わぁ…。」



ため息といっても過言ではないほどの声。



それが会場中のあちこちから聞こえる。



もちろん、隣からも。