今夜、君に月をあげる。






あ、でもいつ壊れてもおかしくないっていうのは僕達も一緒か。



さっき松坂もそんなこと言ってたし。




誰にでも与えられているけど、平凡な日常は誰にだって壊れる可能性はある。





…平凡な僕だけど、そう考えていくと平凡ってなんなんだろう。




平凡だけど、誰かの特別で。



特別だけど、誰かの平凡で。




「…んー、頭が壊れそう。」



「まあまあ、そんなに難しく深く考えるな。」



「松坂が良いこと言ったから無駄にしたくなくて。」



「待って、赤い実がはじけそう。」



「それは全力で阻止して。」




僕のセリフに豪快に肩を揺らした松坂に、ぐちゃぐちゃだった頭が収まってくる。



……まあ、難しいことはいいか。



とりあえずわかったのは、



僕の平凡はきっと、…悪いことじゃないってこと。