上手く解釈が合っているかはあんまり自信はないけれど。
「俺らの日々だって、慣れていてありふれているから平凡に感じるけど、そうでない人からしたら特別だろ。」
「…まあ、そうかもね。」
「急にこの平凡が消えるって言われたら、今までの平凡な日々が特別に変わるわけだし。…結局、平凡も特別も大した差なんてねえってこと。」
なんだか今日の松坂は、一味違うのかもしれない。
あ、でもこういうやつだった。
いつもはおちゃらけてるけど、ちゃんとしっかりと優しさがあって。
なんだか心が暖かくなって、わけもなく泣きそうになる言葉を言う男だ。
「ありがとう、松坂。」
「おう、なんで礼言われてるかよくわかんねえけど!」
でもやっぱり最後はいつもの松坂らしくて、ふっと笑う。
…きっと僕らの“平凡”は、沙月にとっての“特別”だった。
僕らにとってはありふれていて、何ひとつ特別感なんてないけれど。
沙月にとっては、いつ壊れてもおかしくない朧げで“特別な平凡”だったのかも。


