今夜、君に月をあげる。







沙月がいなくなると思ったら、すごく怖いけれど。



だけど、僕はそれでも彼女のそばにいたいみたいだ。



特別なことなんてできないけれど、普段通りの君と僕との夢みたいな日々しか。



僕は、ただ1つ覚悟を決めた。




「…先生、ありがとうございます。たくさん質問したのに、答えてくれて。」



「ん?大丈夫だよ、鈴木くんはなんか私と似てる悩みかもって思ったから呼び出したんだもの。」




そこまでバレるだなんて、先生って本当にどこまで鋭いんだろう。



それとも僕がわかりやすいの?




「鈴木くんが大切って言った人、多分彼女にしたいくらい大切な女の子でしょ。」



「……。」




僕がどう答えていいかわからずに無言でいたことを肯定と受け取ったのか、先生は微笑んだ。




…鳴沢先生、鋭すぎてここまでいくと怖いんだけど。



絶対授業中に寝てる人全員わかってるって。