今夜、君に月をあげる。








「──…入場料無料!?」




「どこに驚いてんの。」





やっと着いた公園はすごく広かった。



けど、そんなことより沙月は入場料無料の方に驚いているらしい。



ふふっと笑って、さらに沙月が驚きそうな情報を伝える。




「しかも、ここは24時間開いているらしいよ。」



「…え。24時間!?じゃあ、夜も居てもいいの!?」



「うん。」





僕が頷いたら、キラキラと輝いた目でこっちを見た。





「じゃあ、月もコスモス畑からみれるってこと!?わーっ、楽しみっ!!すごいすごいすずくんありがとう!!」




ぴょんぴょんと小刻みに跳ねながらはしゃぐ彼女を眺めて、僕までワクワクしてくる。




アクセスが特別に優れているわけではないここを選んだのは、24時間入れるってことが大きな理由だった。




沙月が喜んでくれるかなって思って選んだけど、予想以上の反応に口元が緩む。