今夜、君に月をあげる。






そんな光景に僕も口元が緩む。



その後も目の前のカレーを食べながら、他愛ない話を3人でしていると不意に沙月がこっちを向いた。




「…ごめん、すずくんお水ってどこにある?」




ふと彼女のコップを見ると水が底をついていて、ああ、と納得する。




自分で部屋の奥の方にある冷水機に水を取りに行くシステムだけど、今日は大混雑しているし、その張本人が取りにいくのは危険だろう。




「…僕が行ってくるよ。」



「え、ごめんありがとう、すずくんっ!」



「え、鈴木悪いな。俺もちょうど水が無くなっちゃって!」




松坂がついでのように僕の手にコップを乗せてきたので微笑んでおいた。




イラっとした笑みを受け取ったのか、松坂が若干震えながら目をそらす。



…しょうがないな。



渋々松坂の分まで水を汲みに行くために席を立った。