今夜、君に月をあげる。







「…松坂、部活はいいの?」




気づけば教室は僕ら以外誰もいなくて、皆とっくに部活に行ったようだった。




僕は帰宅部だから問題ないけど、サッカー部は今日はあるんじゃなかったっけ?




「…うおっ!忘れてたぜ!少し遅れるとは言ってあったけどさすがに行かないとな!」



「あ、じゃあ、私も演劇部行くねっ。」



「えーっ!実夏ちゃん、演劇部なの?」



「うん、そうなのっ、興味あったら沙月ちゃんもいつか見にきてね!」



「行きたいーっ!!」




両手をとって楽しそうに笑う彼女に、雪花さんもはしゃぐ。




…確か僕の学校の演劇部って結構上手いって聞いたな。





「あ、そうだ。今度ねコンクールがあって、ここからすぐのホールだから良かったら鈴木くんも松坂くんも沙月ちゃんと一緒に見にきてほしいなぁ。」



「へー、面白そうだなっ!!」



「確かに。その公演はいつなの?」




ノリ気の松坂と沙月に便乗して日付を聞くと、えっと、と思案顔を見せた。