今夜、君に月をあげる。







ガラッと音を立てて開いたドアを僕と松坂で踏み越えると、




音に振り返った沙月がパッと嬉しそうな顔を浮かべた。




続けて雪花さんも視線をこっちに向けて柔らかく笑う。




…顔が整っている2人が並んでいると、本当絵になるな。




「実夏ちゃんは可愛い系だし、月光の姫は綺麗系だし俺のクラス充実しすぎだろっ…!」




隣で騒ぎ立ててる松坂は、無視して2人の元へ歩いた。




「すずくん、話もう終わったの?」



「うん、もう大丈夫みたいだし。」



正確にいえば話を切り上げたんだけど、当の本人は今美少女2人に夢中だから気にしてないだろう。




いつの間にか横にいた松坂に、チラッと目線を送れば案の定デレッデレだった。





…沙月も雪花さんも松坂を引かないのを尊敬する。いや、本当に。