クーデレ君と微妙な関係

「へぇ。どうせ相手泣かすくらいまでズタズタにしたんだろ?」


は?こいつ何言ってんだ。


「そんなことなかったけど…十波、もしかして前科者?」


くるりと理玖が振り向く。


「新也、知らないんだ?」


ざまぁみろ、とでも言うように意地悪く笑う。


「知らねぇから訊いてんだろうが」


昔と比べると、ずいぶん生意気になった。


「この間、ちょっと用があって、姉ちゃんと一緒に電車に乗ったんだよ」


やたらと、一緒に、を強調する。


別にお前には妬かねぇし。


「そんときに姉ちゃん、痴漢に遭って」


「お前、ちゃんと助けたか?」


「いや、おれの出番なんかなかったね」