クーデレ君と微妙な関係

「あら!どうしたの!」


「十波が熱出したんですよ……」


玄関に入った所で、運良くお母さんに遭遇できた。


「それでここまで送ってくれたの?」


「はい。自分で帰れそうにもなかったので」


「ありがとねぇ~。とりあえず、二階の十波の部屋に連れてってあげてくれない?」


お母さんじゃ重くて持てないから、と付け加える。


「お母さん……余計な事言わなくていいって」


「お前しゃべんな」


…怒られた。


リビングで晩御飯を作っている最中だったお母さんは、もう一度台所へ戻ってしまった。


「どうせ全部オレの母さんに筒抜けになるんだろな…」


下では、お母さんが誰かと電話をしている声が聞こえていた。