クーデレ君と微妙な関係

コツコツと足音がする。


「小松さん大丈夫?」


少し年のいった、言ってもまだ40代くらいの女の先生が手際よく引き出しの開け閉めをしている。


「なんとか。熱は下がってるみたいですし」


「あらそう、自分の足で帰れる?」


「多分……大丈夫だと思います」


「何かあったら九重くんに助けてもらうのよ」


私の方に目もくれず、ガサガサと傷薬やら何やらを手に持ち、忙しそうにしている。


「何かあったんですか?」


質問するのも憚られるような雰囲気だったけど、やっぱり気にはなる。


「少しね。外部活の子がケガしたのよ」


「そうですか、じゃあ私いても邪魔なんで帰りますね。ありがとうございました。」


ベッドから立ち上がろうとしたら、バランスを崩してしまった。


「っぶないな……」