クーデレ君と微妙な関係

「ちょ、ちょっと待ってよ!七ちゃん」


七ちゃんがどんどん遠くなっていく。


「何?騒がしいなぁ」


教室から不機嫌そうな女の子と、紅真くんが出てきた。


「紅真くん、七ちゃんが…!」


「え…七草?なんで…」


どうしたらいいのか、何が最善の判断なのかがわからない。


でも、ここで七ちゃんを私が追いかけていくのは、何か違う気がする。


「分かった。とりあえず十波はここにいて」


そう言って、七ちゃんが走っていった方へ全力で向かっていった。


「アンタ、誰なの、紅真のなに?」


残されたのは、私たち2人だけ。


「何って…ただの友達ですけど」


「そんなわかりやすい嘘つかなくてもいいじゃない!どうせアンタも紅真の特別になりたいって思ってるんでしょ!?」


何言ってるの?


私はそんなこと一言も言ってないじゃん…。


「あなたには関係ないでしょ。早く帰りなよ」


「ごちゃごちゃとうるさいわね!」


制服の襟を強い力で掴まれ、硬く握った拳が目の前に近づいてきた。