クーデレ君と微妙な関係

「じゃあ、これから練習しなくていいってこと?」


七ちゃんに小さく聞くと、うーんと首をひねった。


「延期になっただけだから、またいつか再開させないといけないって事だろな」


あわよくば、次やるときは役を変えてください。


「アンタは主役のままだから、気持ちの準備しときな」


バレた。考えてる事が筒抜けだ。


どうにかならないかと頭を抱えていると、目の前に影が現れた。


「なに?新ちゃん」


「何でもねぇよ」


「?」


意味が分からない。


何でもないのに私の横に来る必要ってあるの?


(ダメだ、また心臓がおかしい…)


むず痒いような、それでいて心地のいい。


ずっと、この気持ちに包まれていたいと思った。