クーデレ君と微妙な関係

「今日はこれで終了。明日からも頑張るんだよ。」


紅真くんが終了の合図を出すと同時に、私の心拍数がぐっと上がった。


(あ…明日、明後日も明明後日もあるんだよね…)


チラッと新ちゃんの方を伺う。


(澄ましたカオしてるなぁ)


あ…目が合った。


「何?そんなにイヤなわけ?」


決まったもんはしょうがねぇだろ、と続ける。


「イヤじゃないよ!でも…」


でも?と首をかしげる。


教室に残されたのは私たちだけ。


「心臓が……うるさくて。」


一瞬、びっくりしたような顔をして、その後、


「あ、そ。オレの知った事じゃ無いけどな。」


口振りは冷たいくせに…


(何でそんなに手はあったかいの?)


頭をポンとされて、また心臓が意味もなく暴れ出した。