「あ、…彩葉…いたんだ」
「うん、」
二人の間に気まずい空気が流れ始めた。
こうなった元凶を作った女子たちはだんまりを決め込んでいる。
「じゃあね、十波ちゃん。あとはお二人で仲良くね」
それだけを言って、場から立ち去ってしまった。
「……さっき、何の話してたの？」
「え、それ訊くの？」
どうせ聞こえてたんでしょ、何も聞かないでよ。
「彩葉の話。それだけ」
「ほんとに？」
「ほんとだって。しつこいなぁもう」
口を尖らせてみると、いきなり正面から抱きしめられた。
「ねぇ、教えてよ。俺の何の話してたの？」
心臓がバクバクと暴れだす。
（音…聞こえちゃうよ）
こんなにドキドキしたの、今まででなかったから…。
「うん、」
二人の間に気まずい空気が流れ始めた。
こうなった元凶を作った女子たちはだんまりを決め込んでいる。
「じゃあね、十波ちゃん。あとはお二人で仲良くね」
それだけを言って、場から立ち去ってしまった。
「……さっき、何の話してたの？」
「え、それ訊くの？」
どうせ聞こえてたんでしょ、何も聞かないでよ。
「彩葉の話。それだけ」
「ほんとに？」
「ほんとだって。しつこいなぁもう」
口を尖らせてみると、いきなり正面から抱きしめられた。
「ねぇ、教えてよ。俺の何の話してたの？」
心臓がバクバクと暴れだす。
（音…聞こえちゃうよ）
こんなにドキドキしたの、今まででなかったから…。
