クーデレ君と微妙な関係

「でも新也、頼ってくれた事は嬉しいんだけどさ…」


「何?」


眉を下げ、軽くふっと笑う。


「そんなこと俺に言われたって知らねぇよ」


言葉が出て来なかった。


「お前の事はお前で決めろ」


「少し何か言ってくれれば、それで良かったんだけど」


「じゃあ、お前は俺が十波なんかやめとけって言ったら素直にやめるのか?」


いつもはふざけたような事しか言わなかった紅真に、急に正論をぶつけられた。


「何だ、答え出てんじゃん」


よっと、と立ち上がると、先にスタスタ歩き出す。


「何ボケッとしてんのさ。早く戻るよ」


「おう」


直接は何も言ってくれなかったけど、十分伝わった。


何だかんだいって、これからも、オレはコイツに助けられるんだろうな。