クーデレ君と微妙な関係

【新也side 】


十波から携帯を奪って向こうの声を待つ。


『あ、もしかして新ちゃん?』


「その呼び方ヤメロよ」


調子に乗った声は、相変わらずオレをイライラさせる。


『まぁそう怒るなって』


本題はそこじゃねぇ、と鼻で笑われた。


「で、用件は?」


十波に会話を聞かれないよう、部屋を出る。


『おれの姉ちゃん、そこにいるんだよな?』


「……いたらどうするんだ」


理玖のことは小学生の頃から知っている。


もちろん、コイツが重度のシスコンだということも。


『どうもこうも、いたら付き合ってるかどうかを訊くまでじゃん。何言ってるの』