クーデレ君と微妙な関係

「はぁ…十波だよ。母ちゃん覚えてねぇの?」


覚えてるって…それは無理あるでしょ!


大体、私がここに来たのって何年も前で…


「あぁ!十波ちゃんね。いいわよ上がってらっしゃい」


「あ、はい。お邪魔します」


すごい、元気なお母さんだな…。


「先日は私の母と出会ったそうで…」


私が新ちゃんのお母さんと話そうとする間にも、新ちゃんは階段を上がろうとしていた。


「十波、いいからこっち来い」


ぐいっと手首を引いて、また階段を上がっていく。


「せっかくお母さんと話してる最中だったのに…ケチ」


「何だ?もう一回言ってみろ」


「すみませんでした」


怖いよ、顔が。


「お前、早く体拭かないと風邪ひくぞ。それでもいいんなら話しててもいいけどさ」


あ…そっか、心配…してくれてたんだ。