クーデレ君と微妙な関係

「……大雨だね…」


何も話さず、ただひたすらに歩き続けている。


耐えられなくなって、その沈黙を破った。


「分かってたんなら何で走るなんてマネしたのかな?十波ちゃんは」


からかい口調でそう言われて、ぐさっと何かが刺さる。


「だっ…!だから、ごめんって!」


こんなにネチネチ言われるとは思ってなかった。


でも、



(握られてる手…あったかいな…)



雨に濡れて冷え切った手に、新ちゃんの温もりが流し込まれている。


そんな気がした事は、口が裂けても新ちゃんの前では言えない。