クーデレ君と微妙な関係

「うわー、すごい雨!」


制服もびしょぬれで、水を吸った靴はこれでもかと言うほど重くなって。靴の無限の可能性に気づけたかも。


「あ、」


そのとき、前の方に知った後ろ姿が歩いているのに気づいた。


「新ちゃーん!ちょっと傘入れて!」


タタッと駆け寄ると、新ちゃんはびっくりしたような顔でこっちを見た。


「十波…っお前、バカじゃないのか!」


あ、こんなに声を荒げた新ちゃん初めてみたかも。


「とりあえず入れよ」


お邪魔します、と小さく呟いて、新ちゃんの傘に入れてもらった。


「で、何でそんな事になったか教えてもらおうか」


冷ややかな視線がこっちに向けられる。


「これくらいなら走って帰れるかと思ったんだよ!じゃあ…」


「無理だったと。お前やっぱりバカだな。見ない間にすっかり…」


「もうバカバカ言わないでよ」


新ちゃんがこっちを見ずに、ごめんと小さく呟く。


「何でこっち見てくれないの?」


「だって……」


少し口ごもった後に、


「制服…透けてるし…」


と気まずそうに。


「ほんとだ」


下着の色も丸分かりだ。


何で気づかなかった、私。