クーデレ君と微妙な関係


あはは、と首に手を当てながら力なく笑う。


知ってる。

これはコイツが気まずい話題をふられた時の癖だ。


いいや、苦しめ。



「なんで、俺フられたの?」

「好きな人が…できちゃったんだよ。ホントに…ごめん」

「そうか」



テーブルの上に出された麦茶の入ったグラスの表面に涙が浮かび始める。


「多分、俺も何かしたんだと思う。お前に愛想尽かされるようなこと。だから謝るなよ」

「りっくんは何もしてないよ。あたし、この人とならずっと一緒にいてもいいなぁって思ってたもん。なのに裏切るような事して…こっちこそごめん」


そんなこと初めて聞かされた。


申し訳なさそうに俯く藍蘭。コイツの笑ってない顔なんてすごく久しぶりに見た。