【理玖side】


結婚披露宴をするらしい。


つい三か月ほど前に身内でのがあったし、今度はこっち。


こんな短期間に2回もやられたらたまったもんじゃない。


と、リビングに置いてあった招待状を見て思った。


「行ってやらねぇの?この子お前の元カノだよな」


人ん家の冷蔵庫から勝手にアイスを出して食べる姉の旦那。


今日は姉ちゃんが何か用事があるらしくたまたま2人とも実家に帰ってきている。


「何年前の話だよ。もう俺22だぞ」


確か高校2年生のとき。温もりが恋しい冬だった。


「……新也だったら行く?」

「行ってやれよ。つか、俺にきくな」


確かに。結局決めるのは俺だしな。