「ただいまー」


「あ、おかえり」


家に帰るともう6時を過ぎていた。


「ついに不良になったかってお父さんがうるさかったんだからね」


「ごめんね」


お母さんが玄関まで出てきて、晩ご飯が出来てるから早く着替えてきなさいと催促する。


「今日は誰と遊んでたの?」


「七ちゃんと…小学校のとき一緒だった紅真くんと新ちゃんだよ」


何回かあの2人はこの家に遊びに来たことがある。


お母さん…覚えてるかな?


「あぁ!あの新也くんと紅真くんね。この間新也くんのお母さんに出会ったのよ!」


…え?


「出会ったって…向こうのお母さん…お母さんの事知ってたの?」


「当たり前でしょ!」


自分の知らない所で繋がりがあって驚いた。


「新也くん、大きくなってた?」


「そりゃ…それなりにはかっこよくもなってた…よ」


「ああそう!」


何故か嬉しそうにお母さんは台所までスキップで行った。


そういう所は若くていいと思う…かな?