別に気まずいとかそういうんじゃなくて…なんとなく、タイミングが分からなくなってしまった。
自分からくっつきに行くのもなんか恥ずかしいし、もちろん新ちゃんからそんなアクションがあるはずもなく。
前より距離があるような…気のせいだと思いたいけど。
「毎日電話したりとかもないわけ?」
「うん。そういうの面倒くさいかなぁって思って。別に私もそんなに飢えてるわけでもないし」
「わけわかんない…」
あとりちゃんが頭を抱える。
眉間にしわ寄らせちゃったよ。
「まぁ、十波と新也くんがそんなにすんなりいくとは思ってなかったけどね。恋人になれただけまだ成長したもんよ」