付き合いだして約2か月。滞りなく日常は進んでいった。


「あんたたち…。相変わらず進みはノロいのね…」


放課後、近所のカフェでいつもの二人と駄弁りながらパフェを食べていたとき、あとりちゃんが呟いた。


「へ?なにふぁ?」


私は目の前のイチゴパフェに夢中で、はっきり言ってあとりちゃんの呟きなんてどうでもよかった。


もちろん、そのあとにお説教が待っているということも。


「あのねぇ…。なんで付き合って二か月も経つのにほとんど進展がないわけ!?」


「ぶっ…」


あぶない…。危うくイチゴが口から飛び出るところだった。


私たち、付き合うといったものの今までと何も変わってない。


というか、手すら繋いでいない。