もう今度は足も震えてない、大丈夫、と自分に言い聞かせたそのとき。
「…ん!」
学校の入り口で、新ちゃんからまさかのキス。
すぐに離してもらえたけど、いつもに増して意地の悪そうな新ちゃんと目があった。
「そういや、さっきキスし忘れてたなぁと思って」
びっくりしたけど、案外冷静にいられるもんだなぁと思った。
この時間、まだ周囲には誰もいなくて。
私たちの周りにいるのは目を丸く見開いた彩葉だけだった。
「お前は十波とこういうことがしたかったんだろ?残念、十波はもうオレのもんだ」
なに…言ってるの?
新ちゃんが言ったセリフに彩葉が硬直した。
「お前…何言ってんだよ…」



