クーデレ君と微妙な関係

静けさの中、突然鼓膜を揺らされて驚いた。


「そんな間抜けな顔すんなって」


ははっ、と軽く笑われる。
新ちゃんの鋭い瞳と視線が絡まり、一瞬で顔が熱を持ち出した。


「そんなっ…不意打ちやめて…。心臓止まるかと思った…」


「ごめんな、今までずっとはっきり言ってこなくて。どうも自分の中で覚悟がかたまんなかった」


「覚悟…?」


休むことなく動いていた新ちゃんの手がやっと止まった。


一つ小さなため息を漏らした後、

「前にさ、お前が熱出したときに家行っただろ?そんとき熱に浮かされたお前が『あやは』って呟いたんだ」


そんな…知らなかった。

七ちゃんに話を聞いてもらってからも、ずっと彩葉のことにケリをつけられていないって分かってた。

でも…まさかそれほどだったなんて…。