それから、七ちゃんと紅真くんが仲良くなったという事もあって私たちは放課後に遊んだりする事が増えた。


でも、


「あれ、今日も新也くんテンション低いの?」


「そうみたいだね」


「うっせ。ほっとけよ」


何ていうか…無理やり引っ張ってこられてる感満載。


「何でついてきたの…。」


前で楽しそうに話す七ちゃんと紅真くんに気づかれないように、こっそり話しかける。


(空気壊さないように、壊さないように…)


「何でって…イヤだって言っても無駄だったから…」


あれ、ちょっと拗ねてる?


「まぁそんな事もあるよねー。我慢我慢」


あれ以来、たまに新ちゃんと話すようになった。


でも特にこれと言って共通の話題があるわけでもなく、たあいもない話ばかり。


逆にそれが心地良かったり。


「だな。人生そんなもんだってじいちゃんが言ってた」


「新ちゃん…相変わらずおじいちゃんの事大好きなんだね…」


笑いがこみ上げてくる。


新ちゃんがおじいちゃんっ子なところ、昔から変わってないんだな。