「友だちとかでさ、付き合ってる子とかたくさんいるじゃん?
その話とか聞いてると、付き合ったところで特に何も変わったことないよーっていうのが多数派。
じゃあ意味ないじゃんって思ってたわけ」
まさにそれ。
今のこのモヤモヤした気持ちをうまく言葉にすると、多分そうなる。
私が思ってるのと同じこと、七ちゃんも思ってたのか。
「でもさ、それが案外付き合ってみるとそうでもなくてね。
ちょっと肩書がついただけで特別感あふれるっていうか…。
彼氏欲しくないとか言ってたけど、あたし嘘ついてたなぁって。
紅真は普通に接してくれてるけど、あたし一人で変わった気になってるんだよね」
『恋人』って2文字の威力なめんなよ、と七ちゃんが笑う。
なに幸せそうな顔しちゃってんのかなぁ、私の友だちは。



