漢字変換もされていないメッセージの羅列。
過去の記憶を全部消してしまいたくなった。
私はこんな人、好きになった覚えなんてない。
「これ、放課後ガチで待ってるやつだね。とにかく新也に言って…」
最後まで言い切る前に、紅真くんが私の後ろにいる誰かを見てほんの一瞬だけ目を大きくした。
ぎゅっと、強い力で私の肩に手が置かれる。
「ひっ……」
ここにアイツはいない。
違うってわかってたけど思わず声が出てしまった。
「なにビビッてんだよ。大丈夫だから」
いつも通りの、聞きなれた少しぶっきらぼうな声。
「新……ちゃん。」



