クーデレ君と微妙な関係



「なんで…こんなとこに……」


「まさか自分の元カノと元カノが友達だったなんて普通思わないよねぇ。いやぁ偶然ってあるもんなんだね」


私の質問に答えることなく、彩葉は昔を懐かしむように思い出をなぞっている。


「ちょっと!彩葉どういうことなの!?」


あまりに急な展開についていけなくなったあとりちゃんが彩葉の肩を揺さぶる。


一瞬、彩葉の顔が険しくなったのを私は見逃さなかった。



「あとり、ごめんだけどもういいや。ヨリ戻すのやめよっか」



何の躊躇いもなく、捨てた。


あとりちゃんの顔がくしゃくしゃにされた紙屑みたいに歪んだ後、大粒の涙が頬を伝い。


彼女は走り去ってしまった。