クーデレ君と微妙な関係

見かねて少し行った交差点のところで十波に声をかけると、十波は大きな目をさらに見開いた。

何もそんなに驚かなくても。


「何か不満でもあるのか」


「いや、まさか新ちゃんからそんなこと言われるなんて思ってなかったから…」


「そんなに驚くほど?」


「うん。放課後一緒に歩いてたら勘違いされるだろ、とか言いそうだったから」


「何でだよ、つか今までも一緒に帰ってただろうが」


それもそうだけど、と言いながら観念したようにオレの隣に来た。


「今までも微妙に距離置いて歩いてたんだよ。新ちゃん気づかなかったかもだけど」


全然気づかなかった。

色々気を遣わせてたんだと思うと、一気に申し訳ない気持ちに襲われた。