「マジかよ…嘘だろ…」
教室に着くと黒板にはでかでかと『今日の朝HRで席替え』の文字が。
あの字の汚さからして恐らく犯人はオレらの担任だろう。
「なに朝から死にそうな顔してんのよ」
カバンも下ろさずに呆然と立ち尽くすオレに、いま来たばかりの前島がわざと肩をぶつけてきた。
「何にもねぇよ…今の席けっこう気に入ってたのに席替えだなんてあんまりだ…」
「理由がしょうもなすぎて最早どうでもいいわね」
一番後ろの窓際。晴れの日はちょうど眠い5限のころに柔らかい日の光がさしてオレを眠りに誘う。
「席替えとかいつぶりだろうね。もう10月だってのに今まで2回もしてないよね?」
オレの背中を小さなてのひらが叩いた。時計によると、あと30秒で始業のチャイム。
「十波…お前また寝坊か」



