クーデレ君と微妙な関係

「お前も、なんだかんだいって愛されてるだろ。十波とか七草とか、紅真とか…その他のヤツとか」


「何よ…優しいアンタなんか見たくないわ」


ほんと…何なんだコイツ……。


さっきまでのしんみりとした空気はどこかへいって、また皮肉合戦が始まった。


「だいたいね、何学校ではクールぶってんのよアンタ。実はものすごく口達者なくせに」


「クールぶってなんかねぇよ。喋る用がないだけだ」


「アンタがまともに喋れるのって私含めたあの四人くらいじゃない?恥ずかしがりやさんね」


「部活の先輩もいるし。それに、話しかけられたら普通に話す」


「そんな受け身ちゃんだからいつまでたっても中途半端なままなんじゃない?」


うっ……これは刺さる。かなり痛い。


「まぁいい、今日はもう遅いし帰る。帰って頭冷やすことにする」


大きく開いたブラウスのボタンを「痴漢予防よ」と言いながら閉める前島の手首には、

これもまた朝にはなかった華奢なブレスレット。


「その手の、例の男からもらったやつか?」