クーデレ君と微妙な関係



「おはよ、みんな」


十波を横目で観察していると、教室いっぱいに爽やかな挨拶が響き渡った。


「おはよう、新也くん」


声の主は近づいてくる。スマホを片手に。


「ん、はよ。お前歩きスマホはしない主義だったんじゃないのか?」


「嘘つきあとり、誓いは破られたのか?」


少し前、前島がドヤ顔で『私は歩きスマホなんてはしたないことはしないわよ、そこらの人と同じにしないでくれる』と言っていたのを思い出した。


「ちょっとね。元カレとヨリを戻せそうなのよ」


空を仰ぐ前島。やけに嬉しそう。

一度別れた相手とヨリを戻す。オレには到底理解し難いけど、


「お前でも男と上手くいかないことってあるんだな」