クーデレ君と微妙な関係

小さな声でも十分聞こえるくらい、部屋には余計な音がなかった。


まるで世界から隔離されているかのようで、少し不安に襲われてしまうくらいの、静けさ。


「1日に何回言うんだよ。そんなに言わなくても聞こえてるしわかってるから」


温もりがゆっくりと離れていく。


「また気が向いたら返事してやるよ」


「一生気が向かなかったら?」


「そんときはそんとき。しょうがないと思って諦めな」


立ち上がり、ドアノブに手をかける新ちゃんの背中に声をかける。


「別に、期待なんてしてないから」


自分の思っているような答えが返ってくるなんて、そんな都合の良い事は…期待しちゃダメだよね。


「いや、期待、してていいんじゃねぇの?」


そう言って、新ちゃんは部屋から出ていった。