クーデレ君と微妙な関係

「でも……」


続けて口を開く。


「でも、何だ?」



「新ちゃん、私のこと嫌いって言った」



目を少しそらしながら言うと、新ちゃんはフッと軽く鼻で笑った。


「何お前そんなこと気にしてたわけ?」


「そんなことってなに!私はすごく気にしてたのに!何か嫌われるようなことしちゃったかなとか、いっぱいいっぱい考えたのに!」


なんで…私だけ振り回されてるんだよ…。


「へぇ。」


もう一度、唇が重ねられた。


「嫌いなやつにこんなこと、オレがすると思う?」


新ちゃんの口角が妖しくつり上がる。


「わかんないじゃん…するかもしんないし…」


「オレってそんなやつに見えんの?すっげー心外なんだけど」


ゆっくりと、優しく抱きしめられる。


「しねーから。お前だけだよ」


ずるい。


こんなときでも君は、あの2文字を言ってくれない。


じゃあ、私から言っちゃえ。


「私、新ちゃんのこと好き、だよ」