クーデレ君と微妙な関係





真っ白いお湯に肩までゆっくりと浸かる。


あの後、1人にして欲しいと頼んだらあっさりと2人は了承してくれた。


助けてもらった身でこんなことお願いするなんておかしな話なんだけど。


「はぁ…」


2人には後で謝んないとな…。


浴衣に袖を通し、ほんのり石鹸の匂いがするお風呂場から出ると、同じく浴衣に身をくるんだ紅真くんと出会った。


「あ…紅真くん…。さっきはほんとごめん」


「いいよいいよ。普通あんなの怖いに決まってるよ。助けられたならよかった。
なんかいつもと同じようにチビの相手してるみたいだったよ」


笑顔でサラリと毒を吐く。


「はは…でも、ほんとごめん」


俯くとまた涙が出そうで、慌てて顔を上げた。


「ほんとはね、」


紅真くんがさっきとは違う柔らかい笑顔を作って話し始めた。


「ほんとは新也が先に見つけたんだよ。でもアイツが行ってたら多分相手死んでたし。
だから俺が行った。
今かなり機嫌悪いと思うから、気をつけてね」


「気を、つける?」


何をどうやって?


「あはは。それじゃ、俺はこれで」


そう言って男子の部屋の方に駆け足で戻っていった。


「変なの…。」


部屋を目指して廊下を歩いていくと、女子部屋の入り口の壁にもたれかかっている…少し茶色い髪をした男の子。


「新…ちゃん…」


「早く入れ。何駄弁ってたんだよ」


瞳が、鋭く私を射抜いた。