クーデレ君と微妙な関係

自分の部屋に入ると、すぐにカバンからケータイを出して電話をかけた。


『はい……。今風呂入ろうとしてたんだけど』


「お前の彼女と前島が十波に余計な入れ知恵したってよ。それだけだ」


『は!?つか……え?
俺、七草のことお前に言ったっけ?』


紅真の間抜けな声と、その後ろで弟と妹の騒がしい叫び声が聞こえてきた。


「にぎやかだな」


『毎日うるさくてたまったもんじゃねぇよ』


5人兄妹だったかな。みんな割とちっちゃくて、可愛かった記憶がある。


「ほんとにそれだけだ。じゃあな」


『おい!ちょっと…』


一方的に通話を切ると、無機質な機械音が耳を通り抜けた。