クーデレ君と微妙な関係

「甘え…ですかね」


何に甘えているんだろう。


決まってる。今のこの微妙な関係にだ。


他人ではない、でも恋人でもない。


オレたちの今の関係には誰も、名前をつけられない。


「相手のためにも自分のためにも、答えは早く出すのが賢明だと思うけどな、俺は」


そのまま飛んでいってしまったボールを追いかける先輩。


「俺も、人のことあんま言えねぇけどな。
何せ今は彼女なし!」


満面の笑み。そんな楽しそうにボールを追いかけられるなら当分彼女なんていなくても幸せだろうに。


「まぁ…どうにかしなきゃとは思ってるけど」


どうしたらいいんだよ。


ため息、大きいのが1つ。


1番怖いのは前に進むことで今の関係が壊れること。


なかなか答えが出せないのは余裕がないから。



察してほしい、先輩。