クーデレ君と微妙な関係

「例えばさ、その子が他の男と話してたりしたら嫉妬するとか、自分以外のやつに笑いかけてたら腹が立つとか、そんなのないわけ?」


この人は自分のことでもないことを何でこんな必死になって考えているのだろう。


でも、今はそのお節介が妙に心地良い。


「ないと言ったら嘘になる…かな?
でもアイツが他の男と話すのは仕方ないことだって、ちゃんと割り切れてますから」


何もそんなに独占したいわけでもないから。


「へぇ…。やっぱりお前らの関係、ちょっとおかしくないか?」


ボールが先輩の頭の真横を、きれいな弧を描いて飛んでいった。


「別に…おかしくなんか…」


「好きなのにそれに気づかないフリをしてる。お互いの気持ちわかってるけど言葉にしない、それって」


分かってる。自分でも痛いほどわかってるけど、やっぱりそれって、


「ただの甘えじゃね?」