クーデレ君と微妙な関係

【新也side】


放課後、久しぶりに部活へ行った。


「おー、なんかお前久しぶりだな」


ずっと可愛がってもらっていた先輩に肩をバシっと叩かれる。


「はい…そうですね。演劇とかで忙しかったんで…」


痛い、地味に痛い。


ジンジンとする肩をさすりながら顔を歪めると、先輩がキョトンとした目でこっちを見ていたのに気づいた。


「え?
彼女と楽しくやってたんじゃないのか?」


「誰がそんなこと言ったんですか!?」


そもそも彼女なんていねぇし。


靴の調子を確かめていた先輩が、「よっと」という掛け声とともに立ち上がる。


「お前ら、この間新しくできたあのショッピングモールにいただろ?
俺の学年にそれを偶然見かけたやつがいて、ありがてぇことに連絡までしてきやがったんでな」


…まずい、この流れはまずい。


「お前有名だからな。
可愛い彼女と一緒に手ェ繋いで歩いてたんだろ?
何も隠すことねぇじゃねえか、羨ましい」



「それ、彼女じゃないです…」



まぁ、傍から見ればそう見えるかもしれない。


オレたちの関係はそんなにも不思議なものだろうか。


先輩の目を見て、そう思った。