クーデレ君と微妙な関係

「…ちょっと無理かな?」


『なんで疑問系なのよ』


お願いだから訊かないで…。


「まぁ、色々あったの!」


『別にいいけど、楽しんできてよね』


あたしだって行きたかったなぁ、と甘えた声が耳に響く。


「頼んでみたら?意外といけるかも…」


『何バカ言ってんのよ。冷たい目で睨まれてお終いにきまってるじゃない』


あはは…。だろうね。


リビングで理玖がお母さんに怒られている。


どうせテストの点でも悪かったんだろう。


「ありがとう。ごめんね夜に」


『別にいいよ。むしろちゃんと進展あってホッとしたわ。』


「進展って言っても、ほとんど何もないけどねぇ」


『ムカつく。アンタなんか振られときゃあいいのよ』


ぴしゃりと厳しい言葉が飛んできたあと、通話が切れた。


無機質な機械音が、静かな部屋ではやけにうるさく感じる。


「ふぅ、あんま気負いすぎないように頑張らなきゃ」


気負いすぎないように頑張るってのも、おかしな話だけどね。