クーデレ君と微妙な関係

その夜。


「で、あとりちゃんに助言をいただきたく…」


『はぁ…ねぇ、ちょっと早すぎない?この展開』


「あはは…」


通話口からあとりちゃんのため息が聞こえてくる。


『あそこのショッピングモールなんて、恋人同士で行く場所よ?』


「承知しております…」


分かってる。手を繋いで、幸せそうに笑いあっている人たちがいっぱいいる場所だってことは分かってる。


『服はテキトーでいいんじゃない?
どうせそんなにダサいのなんて持ってないんでしょ?』


「た、多分…」


『髪は…おろして大人っぽくしてみる?
化粧はしなくていいよ、ムカつくけどアンタ可愛いし』


「あ、ありがとうございます…」


携帯片手に、一生懸命メモを取る。


『さらっと手でも繋げるといいね。その場のノリでなんとかなるんじゃない?』