クーデレ君と微妙な関係

パイプ椅子に座って腕を組んでいるだけで、こんなにも威圧的に感じさせる高校生ってどうなんだ、と脳が現実逃避を始めた。


今週の土曜、2人で…?


「返事は?」


「えっと…その…」


「決定だな。お前に拒否権なんかない」


「は!?
まぁいいけど、もし予定とかあったらどうするの!?」


「どうせ予定なんか滅多に入らないんだろ?」


そんなことないし、と言いたいけど図星だ。


なんか、悔しい。


「最近できたショッピングモール。迎えに行くし」


「…わかった」


小さく首を縦に振る。


次のクラスの演劇が始まって、すぐに会場は静まり返った。


見ている間もずっと、土曜の服どうしようかな、なんて。


心のどこかで楽しみにしちゃってる自分を見つけた途端、暗闇の中で顔が熱を帯びたのが分かった。