クーデレ君と微妙な関係

「べ、別に…隣に座りたいとかじゃないし…」


並べられた椅子に腰掛ける新ちゃんに目をやる。


疲れたからオレに構うなオーラを放っているからか、周囲には誰もいない。


「ばーか。誰が隣に座ることから始めろって言った?
君たちがそんなことも躊躇うような関係だとは、あとりちゃん思えないなぁ」


からかってる…絶対。


口を手で覆って、目がおかめのように笑う。


「分かってるって…」


「え、今なら新也くんがフリーだから襲うなら絶好のチャンスだよっていうことが?」


「そうだよ!襲わないけどそういうことだよ!」


あーもう…調子狂うな…。


「もし何かあったら言ってね。
あたしも迷惑かけちゃったから協力したいし」


「ありがと…」


さっきまでとは打って変わった真剣な態度に少し驚いた。


とりあえず私は、新ちゃんの横に座ることから始めることにした。