クーデレ君と微妙な関係

「あのさー!一個提案があるんだけど!」


体育館に戻って、みんなに大声で叫びかける。


「主人公二人ってどうかな?面白くなりそうじゃない!?」


全員が顔を見合わせる。


口々にこんなセリフ。


「いいじゃん、面白そうで」


「九重には嫉妬するけど、いいんじゃね?」


後ろで呆然と立っていたあとりちゃんの手を引いて、にっこりと笑いかける。


「絶対、何があってもいらないなんて言わせないから!」


漫画に出てくるようなカッコイイせりふ、私には似合わないや。


でも、それ以上に君に悲しい涙も似合わないから。


「ありがと、ごめん…小松さん」


これから、いい友達になれそうだね。


そんな思いを込めて、ぎゅっとあとりちゃんを抱きしめた。