「てかさ…新也くんって紅真くんとだけ仲良いよね。」


「それが何?」


ずっとマンガを読んでいた七ちゃんが急に顔を上げた。


何となくイヤな予感がする。


「いや、ちょっと…萌えるなと思って。」


やっぱり!イヤな予感的中しちゃったよ!


「絶対新也くんが受けだね。紅真くんは…いや、リバもいけるか」


「もう黙ってなって…七ちゃん。」


一人でブツブツ呟きながら頑張ってカップリングを考える七ちゃん。


(出会った時も腐女子だなとは思ったけど…ここまでじゃなかった…)


「と、まぁこれは冗談で」


「冗談なんかいっ!」


「いや半分本気だけど…。アンタそれどころじゃないでしょ。」